ギターの奏法解説、今回は「ブラッシング」「カッティング」編です。
ギターの中では打楽器的でリズミカルな演奏方法で、ファンキーな雰囲気を出すことができます。
ブラッシングはあまり難しいテクニックではありません。
でも、カッティングは、ストロークの振り抜きやミュートの技術が必要な、レベルの高いテクニックです。
ある程度ギターの腕に自信がついてから挑戦しましょう。
カッティングの名曲
カッティングを使った曲は数多いです。
ここでは、世界的ロックバンドRed Hot Chili Peppersから『Can’t Stop』をご紹介します。
Red Hot Chili Peppers『Can’t Stop』
0:24~のフレーズにカッティングが混ざっているのがわかるでしょうか?
ねちっこく、ファンキーなリズムを作るのがカッティングです。
ブラッシング
ブラッシングは、弦をミュートしたままストロークをし、「シャッ」という音程のない打楽器的な音を出す奏法です。
ブラッシングをするときのミュートは、なるべく複数の指を使ってミュートするときれいに音が鳴ります。
ミュートが甘い状態でブラッシングをすると、音の歯切れが悪くなったり、ハーモニクスが鳴ってしまったりすることがあるので注意が必要です。
特に、5フレット、7フレット、12フレットのハーモニクスポイント周辺は音が鳴りやすいです。
複数の指でミュートするか、ほかのフレット上をミュートするように意識しましょう。
ブラッシングを交えたフレーズ
まずは実際にブラッシングの音を鳴らしてみましょう。
色々なフレット上で試してみてください。
次はリズムに変化をつけたフレーズです。
次はカッティングです。
カッティング
カッティングは、ブラッシングとしばしば意味が混同されるテクニックです。
ブラッシングはただミュートしてストロークすることで、パーカッシブな音を出すテクニックのことを指します。
一方でカッティングは、コード弾きや単音弾きに休符やブラッシングを混ぜることで、歯切れの良さとリズム感を出す、複合的な奏法です。
ストロークのポイント
カッティングのポイントは、勢いのあるキレのいいストロークです。
歯切れの良さを出すために振り抜きましょう。
手首の力を抜き、柔らかくして振り抜くことでキレのいいストロークができます。
なるべく音を出したい弦だけを狙ってヒットさせるのも重要です。
勢いとコントロールの両立が必要なため、右腕が自在に操れるようになってからでないと、カッティングの習得は難しいでしょう。
左手のポイント
左手はミュートが大切です。
音程があるところ(=弦を押さえるとき)と、休符やブラッシング(=ミュート)を小刻みに繰り返すため、素早いミュートと押弦のテクニックが必要になります。
弦を押さえるときは指を立てるのではなく、なるべく寝かせてすぐにミュートできるようにしましょう。
カッティングフレーズ
実際に簡単なカッティングフレーズに挑戦してみましょう。
素早い押弦とキレのいいストロークがキモです。
譜面上はシンプルですが、ミュートがやや難しいフレーズになります。
4弦は中指の先で軽く触れておき、5、6弦は親指で握りこむようにしてミュートしましょう。
慣れてきたら音を鳴らす場所を変えてみましょう。
できましたか?
右手の勢いと左手のミュートがコツ
ブラッシングもカッティングも、左手のミュートと右手の勢いが大切なテクニックです。右手は振り抜くように、キレのいいストロークを意識しましょう。
カッティングはバッキングギターのみならず、ギターソロにも使えるフレーズです。ぜひマスターすることでギターの表現力を高めてください。
ちなみに、カッティングをマスターしたらぜひ以下の曲を演奏してみてください。
⇒『【TAB譜・コード付】Smells Like Teen Spirit~ギター初心者おすすめの練習曲』のページへ行く
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