ギター初心者にこそおすすめしたい最初の1曲
「ギターを始めたくて、とりあえずギターを買ってみたけれど・・・まずは簡単な曲を弾いてみたいなぁ・・・」
エレキギター初心者の最初の目標は、まずは1曲を通して演奏してみたいということではないでしょうか?
ひとまず教則本などで基礎練習も良いですが、地道な練習ばかりで何だか楽しくない・・・と思ってしまう方も多いのではありませんか?
初心者の方は、まずは下手でも1曲を通して弾いてみることをお勧めします。
簡単な曲で1曲マスターすると、満足感や達成感も味わえますし、何よりもギターを弾いていて楽しいという気持ちが湧いてくるはずです。
練習しているうちに基礎練習だけでは分からなかった実際の指や手首の使い方も身についてきます。
今回は、そんなギターを始めたばかりの方でも、パワーコードとブリッジミュートだけでさえマスターしてしまえば1曲を通して演奏できる、初心者におすすめの練習曲をご紹介します。
MONGOL 800『小さな恋のうた』
「1曲を通して弾くなんて初心者の私には無理・・・」
初心者のうちは誰しも始めはそう思ってしまうものです。
ですが世の中には、パワーコードとブリッジミュートだけで弾ける曲もたくさん存在していることをご存知ですか?
今回はシンプルな演奏ながらも、日本のインディーズバンド史上で最も売れた1曲を、ギター初心者の方への最初の1曲としてご紹介していきます。
MONGOL800/MESSAGEとは? MONGOL800(モンゴルはっぴゃく。通称モンパチ)は、沖縄県出身の3ピースロックバンドです。2001年9月にリリースしたアルバム『MESSAGE』は、約280万枚のセールスを記録しました。『小さな恋のうた』はこのアルバムに収録されているリード曲で、多くの人にカバーもされています。 |
『小さな恋のうた』のTAB・タブ譜
まずは、MONGOL800『小さな恋のうた』のタブ譜をご紹介します。
タブ譜を見るときのポイント
初心者の方は、タブ譜を見て「こんなに難しいのは自分には無理!!」「どこから手をつけたらいいのか分からない」と混乱してしまうと思います。
筆者もギターを始めたばかりの頃はそうでした。
まずは、タブ譜を情報整理をしながら見ていきましょう。
- 何種類ぐらいのコードが使われているのか
- リズムのパターンはどのくらいあるのか
- 使われているギターの手法は何種類ぐらいあるのか
これらを意識しながら、まずは実際のタブ譜をご覧ください。
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いかがでしたか?
楽譜を見ていくと、この曲はシンプルなリズム構成で、パワーコードとブリッジミュートで構成されていることがお分かりいただけたかと思います。

パワーコードとブリッジミュート
それでは、パワーコードとブリッジミュートとは何なのか実際に解説をしていきます。
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パワーコードとは?
パワーコードとは、コードのルート音と5度の音だけを弾く技術です。
3度の音が省略され、2音だけで構成されています。
力強い音色でパワフルな響きと安定感があるため、パンクロックなどの演奏によく使われている手法です。
初心者の方にこそまずはパワーコードを覚えていただきたい最も大きな理由としては、一度パワーコードを弾けるようになってしまえば、場所を平行移動させるだけで様々なコードを演奏できるようになるという点です。
筆者も始めは、パワーコードの形だけを覚え、弦を押さえる場所を平行移動させ、パワーコードだけでいくつかの曲を演奏して遊んでいました。
エレキギターには様々な演奏方法があるのはもちろんですが、パワーコードを覚えるだけでもグッと演奏できる曲が広がります。
またルート音と5度の音で構成されているため、ベースの方とのセッションをするなどその後バンドで演奏する際にも、パワーコードの概念が活きてきます。
詳しくは『パワーコードをマスターするコツ~ギター初心者向けのテクニック』の記事をご覧ください。
パワーコードの押さえ方
それでは実際にまずはパワーコードの押さえ方をマスターしましょう。
コードの構成音の話をすると難しそうですが、押さえ方はいたって簡単です。
写真のように、人差し指でルート音、薬指で5度の音を押さえます。
「あれっ?実際に押さえてみたのはいいけれど、変な音が一緒になっている?」こちらは初心者の方あるあるです。
では実際に、押さえる時のポイントを見ていきましょう。
パワーコードのミュートの仕方
変な音が一緒になってしまっている原因として考えられるのは、ルート音と5度の音の本来弾くべき2本の弦以外の弦を、一緒に鳴らしてしまっているということです。
一緒に鳴らしてしまわないように、左手の他の指で鳴りそうな弦に軽く触れ、弦を弾いてしまっても音が鳴らないように防ぐ必要があります。
どの指を使ってミュートするかは、実際に演奏する弦が何弦なのかなど人それぞれやりやすいポジションがあると思うので、実際にいくつか試しながら自分が一番やりやすい方法を模索してみてください。
筆者がよく使う方法としては、中指で軽くミュートをする他に、親指でネックの上から軽くミュートする方法などがあります。
指の長さや手の形によっても、自分にとってやりやすいポジションがありますので、ぜひ実際に演奏しながらいくつか試してみてください。
右手で気を付けるべきポイント
今度はパワーコードを弾く際に「右手で気を付けるべきポイント」を見ていきましょう。
まずはピックの持ち方です。ピックを深く持ちすぎてしまうと、弦に引っかかってしまったりしてうまく演奏できない原因となります。深くなりすぎないようにピックのベストな位置を模索してみましょう。
もう1つは弦を鳴らす位置です。今回の曲のように、移動の多いパワーコードが並び、BPMの早い曲では、弦を鳴らす位置は深めにしないことがポイントです。
では次に、パワーコードと合わせて覚えたいブリッジミュートについて見ていきましょう。
ブリッジミュートとは?
ブリッジミュートとは、ピッキングする手をギターのブリッジ部分に軽く乗せて弾くテクニックです。
ハード・ロックやヘヴィ・メタルなど、重たいサウンドが求められるジャンルで多用されます。
写真のように右手をブリッジに置きます。
詳しくは、『疲れないブリッジミュートの練習法』にてまとめましたのでそちらをご覧ください。
※左手でピッキングする人は、左手をブリッジに置いてください。
パワーコードとブリッジミュートをミックス!
これまで見てきた通り、今回の練習曲「小さな恋のうた」は、パワーコードとブリッジミュートがミックスされて1つのフレーズとなり、構成されています。
このパワーコードとブリッジミュートがミックスされたフレーズは、パンクロックやヘヴィメタルでもよく使用される、エレキギターの典型的な演奏手法と言っても過言ではないでしょう。
この演奏手法を覚えるだけで、弾ける曲のバリエーションが広がり一気にエレキギターっぽいバンドサウンドになります。
演奏の際の注意点
パワーコードとブリッジミュートを演奏する際の注意点についてです。ぜひご自宅などで練習する際にも、実際のアンプやアンプシュミレーターを通して練習をしてみてください。
ある程度演奏ができるようになってきたらエレキギターの生音での練習ももちろん大事なのですが、このパワーコードとブリッジミュートに関しては特にアンプを通す通さないでは、音のバランスや長さがかなり影響してきます。
初心者の方が「エレキギターっぽいサウンドが自分にも弾けるんだ!」とまずは演奏する楽しみを体感してもらうためにも、ぜひアンプを通して練習をしてみてください。
「自宅でアンプの大音量で演奏するのはちょっと・・・」という方も、アンプにヘッドフォンをさせるタイプや、スマートフォンとエレキギターを繋ぐことのできるものなども売っていますのでぜひチェックして見てください。
お勧めの練習方法
次に「小さな恋のうた」を練習するにあたり、お勧めの練習方法をお伝えしていきます。
まずはテンポを遅くして練習
「小さな恋のうた」は早いテンポ感が印象的な曲です。
ですが、まずは初心者の方はテンポを半分くらいに落としてゆっくりしたBPMで練習しましょう。
テンポが早いまま練習してしまうと、実際は弾けていないのになんとなく弾けてしまっている気になったり、左手のスライドや右手のカッティングのベストなタイミングを掴めないまま練習してうまくいかなくて挫折・・・なんてことも考えられます。
まずはゆっくりとしたテンポで練習し、そこから徐々にテンポを早くし練習していきましょう。
コードチェンジのタイミング
「小さな恋のうた」はとてもテンポ感の早い曲ですので、以下に左手のコードチェンジをスムーズにするかがポイントです。
右手のリズムが崩れないように、かつ左手がもたつかないようにうまくコードチェンジできるよう練習しましょう。
筆者が初心者の頃によく練習していた方法としては、コードチェンジ前の最後の音とコードチェンジ後の最初の音だけを、1曲を通して繰り返し練習するというやり方でした。
この練習を繰り返すことにより、コードの切り替えがスムーズにいくベストな両手のタイミングが徐々に分かってくると思うので、ぜひトライしてみてくださいね。
ストラトキャスターで演奏しよう
MONGOL800ギタリストの愛用ギター
MONGOL800のギタリスト・儀間崇の愛用するギターはストラトキャスターです。ただし、サドウスキーあたりのストラトキャスター(厳密にはストラトモデル)のようです。ヘッドの形がフェンダーではない点がフェンダー・ストラトキャスターと違います。
ストラトキャスターとは?
ストラトキャスターは、ギブソンのレスポールと並んで、エレキギターの中でも定番と呼ばれるギターです。
その理由は、1960年代のロックブームでギターの神様と呼ばれるジミ・ヘンドリックスがや、1970年代以降にエリック・クラプトンやジェフ・ベック、リッチー・ブラックモアといった名だたるギタリストが使用してきたことが影響しています。
日本のアーティストでもCharさんや、L’Arc~en~Cielのkenさんらが愛用していることでもよく知られています。
エレキギターの中でも定番のストラトキャスターですので、メンテナンスの仕方やカスタマイズの仕方など、参考になる書籍などがたくさん出ていますので、ギターを始めたばかりの初心者にもおすすめです。
参考ページ:ストラトキャスターは初心者におすすめ!人気色・弾きやすさ・使用アーティスト
初心者におすすめの始めの1曲『小さな恋のうた』を練習しよう
今回は、MONGOL800『小さな恋のうた』をご紹介しました。
曲中に使われている、パワーコードやブリッジミュートの技術は、エレキギターの定番の演奏方法です。
一度覚えてしまえば他の曲でも演奏ができますし、エレキギターならではのパワフルで力強いサウンドもお楽しみいただけ、ギターを演奏する楽しさを存分に感じられる演奏方法です。
少しBPMは速いですが、技術的には初心者でも弾きやすい曲ではないでしょうか。
今回ご紹介した演奏のポイントや練習方法をぜひ実践していただき、心から演奏を楽しんでいただければと思います。
MONGOL800のスコアやTAB譜(タブ譜)をダウンロードする
モンパチには他にも素敵な曲がたくさんあります。
まだ耳コピができない初心者の方や、できるが時間が無い中級、上級者さんにはスコアやTAB譜(タブ譜)の購入がオススメ。
楽譜がダウンロードできるサイトはいくつかあります。
バンドスコアからギター譜まで目的に合わせて曲単位で購入できます。
あの曲を練習したいけどアルバム単位のスコアを買うのはちょっと・・・
というときにはとても便利です。
是非利用してみてください。
まだギターを持っていない君はまずは世界的人気ギターメーカーランキングTOP10:特徴や代表モデルも紹介も見てみよう。
『小さな恋のうた』の動画

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